【PS4/One】SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-【レビュー/感想】平成最後にして超絶神ゲーここに爆誕!剣戟の上達にしびれる和風×高難度のアクションゲーム史上最高傑作!!

どうも、社畜ゲーマー・ウユニ(@uyuni_BPgamer)です!
この記事では、PS4/XBoxOne「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」をレビューします!
「2019年期待のソフト24選!」の1本です。
Contents
- 1 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」ってどんなゲーム?
- 2 項目別評価とレビュアーのプレイ状況
- 3 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」の良かった点
- 4 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」の気になった点
- 5 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」がオススメできる人/オススメできない人
- 6 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」ファンにオススメするゲーム
- 7 「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」レビュー、まとめ
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」ってどんなゲーム?
ゲーム概要
・対応機種:PlayStation 4, XBox One
・ジャンル:アクション・アドベンチャー
・開発:フロム・ソフトウェア/Activision Publishing, Inc.
・販売:フロム・ソフトウェア
・プレイ人数:1人
※公式ホームページ
モチーフにしている(と感じた)実在の場所
本作に出てくる”葦名氏”は、現実の会津地方の”蘆名氏”がモチーフでしょうね。
ということで城は福島県の「若松城」でしょう。
行ってみたいですねー笑
他にも密教の寺や京庭園をモチーフにしていたこともあり、美しい和風景観の数々でした。
項目別評価とレビュアーのプレイ状況
スコア別評価
・熱中度:高難度ながら絶妙な調整と達成感が病みつきになるフロムの職人芸!
・オリジナリティ:”剣戟”を軸にして3Dアクションの新境地を開いた。
・快適さ・分かりやすさ:初期ボタン配置に癖があるものの最適なコンフィグを見つけるとそこそこ快適に。
・サウンド:和風の世界観をもり立てる上品で憂いのあるBGM。
・グラフィック:現行機最高峰の画質、かつ和風世界の絵作りセンスが抜群!
・ストーリー:戦国時代にフロム節が効いた切なさのある生と死の物語。
その他評価ポイント
ボリューム | 少 📕📕📕📕📕📕📕⚪⚪⚪ 多 |
難易度 | 易 💪💪💪💪💪💪💪💪💪💪 難 (一応調整有) |
セクシーな表現 | 少 💋💋⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪ 多 |
ゴア表現 | 少 ☠☠☠☠☠☠☠☠⚪⚪ 多 (出血表現OFF可) |
トロフィー難易度 | 易 🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆🏆⚪⚪ 難 |
・ボリューム:豊富なボス戦以外にも多数の中ボスが配置、探索しがいのある”縦に広い”マップも作り込みが凄い。
・難易度:歴代3Dアクション最難関クラスの超難易度、”更に難しくする”調整もあるw
・セクシーな表現:色気のある女性キャラが登場するが、特にセクシーな描写はなし。
・ゴア表現:戦国時代の剣戟が主題なだけにおびただしいほどの出血表現!苦手な人は完全にオフにもできる良配慮。
・トロフィー難易度:そもそもゲーム自体の難易度が異次元。トロフィーは素直だがごく一部が作業系。
レビュアーのプレイ状況
プレイしたバージョン | PS4版 パッケージ |
プレイした時期 | 2019年3月~4月(発売日購入) |
プレイ時間 | 55時間 |
プレイ状況 | 本編クリア(2周)。 |
トロフィー取得率 | 90% |
シリーズ作プレイ経験 | フロム・ソフトウェアの高難易度ゲームは「ブラッドボーン」「ダークソウル リマスター」「ダークソウルIII」クリア済。 |
総合評価
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」の良かった点
神がかったバランス調整の”剣戟(けんげき)”アクション
フロム・ソフトウェアの完全新作!
「ソウルシリーズ」や「ブラッドボーン」などのダークファンタジー路線から一転し、和風アクションADVで新境地を開きました!
もうフロム・ソフトウェアのアクションセンスは鉄板と言っていいですね。
今作の肝となるのは、刀同士での弾き合いを中心にした”剣戟”アクションです。
殺陣の中心となる時代劇の目玉の”THE 戦国時代”な演出ですが、見事に楽しいアクションに仕上げられていました。
アクションゲームに定番の「体力ゲージ」だけでなく、今作で重要なのは「体幹ゲージ」です。
相手の攻撃をジャストタイミングで”弾く”ことで、体力は減らなくても体幹ゲージを減らせます。
体幹ゲージを削りきれば、体力を0にしなくてもトドメの「忍殺」が出来て敵を倒せます。
もちろん体力ゲージを0にしても倒せるんですが、弾き合いで倒せると気持ちいい!
体力を削ると体幹ゲージの回復が遅くなる、というのもかなりよくできた調整でした。
3Dアクションでは”回避”と”ガード”で攻守交代するものが多いですが、
本作ではそこに積極的に殴っていく「攻め」の要素が重要視されている新たな3Dアクションの形です。
待ちに徹しているとせっかく削った体幹ゲージが回復してしましますからね。
常に緊張感を持てる本当に楽しいアクションでした。
上達を感じるのが嬉しく、理不尽さを感じさせない高難易度
フロム・ソフトウェアのゲームといえば高難易度!
今までと毛色が違うこともあり、慣れるまでは歴戦のフロム好きでも悲鳴を上げるほどの高難易度でした笑
ボス戦では10回20回死ぬのは当たり前!
10体ほどいるストーリー上の”大ボス”以外にも多数の中ボスが配置されていますが、
バリエーション豊かで本気に殺しにくる敵の数々。
初見では「こんなん倒せるわけ無いやろ!」と思う敵ばっかです。
何度もやられる中で相手の動きを覚え、適切な行動を取れるようになると次第に活路が見いだせます。
相手の行動が頭に入ってくるとダメージをあまりくらわないレベルまで上達が目に見えて感じられます!
同じボスで数時間つまり続けることも時にはありますが、その末での達成感はかなりのもの!
1本のゲームをクリアするまでにここまでの達成感を感じ続けられるソフトは珍しいです。
理不尽さを感じさせないのは、やられるのが”自分のミス”によるものであると思えるのが大きいですね。
「操作を誤ったこと=失敗」と感じられるので、もう1度チャレンジする気が湧いてきます。
ここで重要なのが、危険行動に対する”危”の表示です。
本作ではガードからの弾きが重要ですが、それ以外にガードできない攻撃として
”突き”に対する「見切り」、”下段攻撃”に対するジャンプ、”つかみ”に対するステップ回避も求められます。
”危”が表示を見て相手の行動を見た後に判断する、これが決まると楽しい!
もしこの”危”表示がなければかなり理不尽に感じていたと思うので、このあたりの調整は神がかっていました。
条件付きですが、一度だけ体力半分で復活できる「回生」の存在も大きいですね。
初見殺しも一度だけなら復活でき、リカバーできるのはいいですね。
かと言って体力半分なんでリスクも大きく、万能なほどではないのが良い。
破戒僧攻略法。これはズルいw #SEKIRO #PS4sharehttps://t.co/GUl9CWvF8x pic.twitter.com/d0s20dHxJ0
— ウユニ@Mr.アフター5 (@uyuni_BPgamer) March 30, 2019
もしどうしてもクリアが難しいと感じるのであれば「攻略動画」を見るのも手です。
もちろん動画通りに動くのは簡単ではないですが、有効な戦法を知るだけでかなりのアドバンテージとなります。
諦めてしまう前にぜひ一度試して欲しいトコですねぇ。
プレイスタイルの幅を広げる”忍具”と”スキル”
今作ではレベルという概念がないので、”詰まったらレベル上げ”という手段に出られないのが厳しいところ。
そんな中今作での救済要素となるのは義手に仕込む”忍具”の数々と“スキル”です。
ストーリー場で手に入るもの、寄り道探索をすることで見つかるもの色々ありますが、
ボスに対して有効なアイテムを考えると格段に楽になります。
例えば獣系に対しては”爆竹”が有用で、相手の動きを止めることができます。
それ以外にも縦を割る”仕込み斧”や大半の攻撃をガードできる”傘”など種類も多彩。
「忍者きたない」を地で行くような技の数々は面白いですw
本作での成長要素はアクションADVらしく”スキル”の習得です。
”突き”に対する「見切り」を始めとした技や、体幹削り力や回復力を上げる「常在効果」の取得ですね。
レベルほどの恩恵はないものの重視する要素で自分好みにビルドできますね。
忍者らしさが光るステルスが活きる”静”と”動”の緩急
忍者といえばステルス!
今作ではザコ敵を中心に大活躍します!
ザコ敵とはいえ非常に火力が高く強者揃いなのはフロムゲームにはよくあることw
本作では背後を取れれば一撃で”忍殺”できるので気持ちいい!
敵の視認能力も高いので、うまく倒して数を減らさないと一瞬で囲まれて袋叩きになってしまいます。
本作では中ボス格以上の敵にも見つからずに背後を取れれば”忍殺”できます!
流石に一撃で倒すのは無理ですが、ボスには複数回忍殺しなければならないので1回フリーで削れるのは非常に大きい!
なんと一部の大ボスに対してもステルス忍殺は可能なんでぜひ探してみてください!
”縦方向”の広がりを感じる探索しがいのあるマップ
マップ構造の多層性はフロムの職人芸が光りますね。
意外なところで別のマップとつながってたりするのは「ダークソウル」さながら。
全体地図と見比べて感心することも多々ありました。
今作では縦の広がりが特に力を入れられていると感じました!
「鉤縄」という高所に飛びつけるギミックを活かすべく、木や屋根の上に飛びつけて意外なルートを見つけることもできます。
寺社の屋根の上を駆けたり木々を華麗に飛び移っていく忍者さながらのアクションで探索しまくり!
忍具や回復薬の「瓢箪」もじっくり探索をしないと見つからないものもあり、高難度であるからこそ探索の重要性が高いのは変わらずですね。
和風アクションということで「からくり扉」のようなギミックも備えてあるのが憎い!
これこそまさに忍者屋敷ですしねw
この辺の要素の入れ込み具合はさすがと言わざるを得ません。
表現に徹底的にこだわられた美しすぎる和風グラフィック
高性能機で描き出される和風グラフィックは非常に楽しみでした。
グラフィックに関しては本当に文句の付け所がありませんでしたね!
和の美しさの定番と言える「紅葉」「桜」「すすき」などの自然的なアイコンは完全に備えていました!
寺社や城、京舞台に和風の木造橋など惜しげもなくシチュエーションが盛り込まれていました。
紅葉と密寺、京舞台での桜風景など贅沢この上ないです。
一方で和風ホラーというべく地下牢や不気味な廃村などおどろおどろしい雰囲気も入れ込むのはさすがフロム。
設定やストーリーを読み解くと「ブラッドボーン」ばりの狂気も感じられて流石だなと思いましたw
フレーバーテキスト全開!フロム節が効いた切ない戦国物語
フロム作品ではディレクターの宮崎英高さんが手がけるフロム節全開のストーリーが魅力的です。
「フレーバーテキスト」と呼ばれる独特の世界観は和風世界でも健在でした!
主人である”九郎”を守る主人公の狼。
戦国末期の斜陽の国を舞台としているところも更に切ないですね。
”竜胤”と呼ばれる不死の力が良くも悪くもキーとなる物語。
「静」と「死」を要としたストーリーは4パターンのエンディングを持ちどれも趣深かったです。
メインキャラクター以外のNPCのサイドストーリーが描かれているのもフロム作品です。
自分で積極的に探しに行かなくては見つからないサイドストーリーが多いですが、中々エグいです笑
チュートリアルに登場する”其処許”の二人称が特徴的な「死なず半兵衛」もサイドストーリー持ちなんで
ストーリー後半でぜひ訪ねてみてください。
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」の気になった点
死亡時のペナルティの”竜垓”があまり活きていない
本作ではデスペナルティがそこまで強いと感じませんでした。
まぁ死にまくるのが前提のゲームデザインなんですが、ソウル系の経験値と比べて重要度が低いのもあります。
スキルポイントに関してはポイント単位でストックできますし、金はアイテムを買って保持できますからね。
デメリットとしてあげられるのが関連NPCが「竜垓」という病気にかかってしまうことです。
初めは話に行くと辛そうにしていて申し訳無さを感じるんですが、死にまくってると慣れてしまいます。
一応竜垓患者が多いと「冥助」と呼ばれるスキルポイントと金のロスト回避確率が下がるというデメリットはありますが、
ボスとの連戦を続けているとロスト前提で動くところもあるんであんまり重要性を感じなかったですねぇ。
一部”剣戟”が活かせない敵が存在する
本作の敵は人間タイプの敵が多く、”剣戟”の弾きが重要な戦闘がほとんどでした。
一見モンスタータイプの敵でも弾きを前提にする戦いが多かったです。
そんな中巨大で広範囲な攻撃連発するボスが終盤に出てきたのは少し残念w
いきなりブラッドボーンやらされてる感じがして違和感が物凄かったです。
ボスにバリエーションを付けたかったのかもしれませんが、SEKIROスタイルで戦っててもあまり楽しくなかったですねえ。
閉所や壁際でのカメラワークに難あり
家屋の中など狭いところで戦う場面もたまにありましたが、シビアなアクションが要求される中カメラワークの悪さでミスるのは辛かったですねぇ。
急に壁際にカメラが寄るといきなり敵からロックオンが外れたりと要改善な点もあります。
壁際でのカメラワークは3Dアクションの永遠の課題かもしれませんねぇ。
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」がオススメできる人/オススメできない人
こんな人には特におススメ。
・高難度なゲームに挑戦したい人。
・アクションゲームが得意な人。
こんな人にはおススメできない。
・ゲームを気軽に遊びたい人。
・3Dアクションが苦手な人。
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」ファンにオススメするゲーム
ブラッドボーン(Bloodborne)
フロム作品ではアクションの速さが近いのはこの作品ですね!スプラッターなグロいの兵器なら是非w
ゴッド・オブ・ウォー(God of War)(PS4)
高難度で作り込まれたマップの探索、武器の活用など骨太感が楽しめます!
「SEKIRO: Shadows Die Twice -隻狼(セキロ)-」レビュー、まとめ
個人的に2019年で一番期待しているソフトでしたが、その期待値すら遥か超えてきました!
ソウルシリーズなどのアクションRPGと明確に差別化された新境地の開拓に見事に成功したと思います。
”剣戟”という和風の殺陣の要素をここまで挑戦しがいのあるアクションに仕上げてくるとは思いませんでした。
数時間負け続けても戦っているだけで楽しい、というのは中々作れるもんじゃないですね。
救済余地のないストイックさは人を選ぶかもしれませんが、クリア率も日に日に上がってきてるんで挑戦し続ければ活路が見いだせるソフトです!
DLCや続編など今後の展開に期待したい!
まさに神ゲーでフロム・ソフトウェアの株が更に上がりました!