【Switch】オクトパストラベラー(Octopath Traveler)【レビュー/感想】2DドットRPGを現代に蘇らせた戦略重視の”新しき”良きJRPGの進化系

どうも、社畜ゲーマー・ウユニ(@uyuni_BPgamer)です!
この記事では、Switch「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」をレビューします!
「2018年下半期期待の新作!」の1本です。
Contents
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」ってどんなゲーム?
ゲーム概要
・対応機種:Nintendo Switch
・ジャンル:RPG
・開発:アクワイア
・販売:スクウェア・エニックス
・プレイ人数:1人
※公式ホームページ
項目別評価とレビュアーのプレイ状況
スコア別評価
その他評価ポイント
ボリューム | 少 📕📕📕📕📕📕⚪⚪⚪⚪ 多 |
難易度 | 易 💪💪💪💪💪💪⚪⚪⚪⚪ 難 (調整無) |
セクシーな表現 | 少 💋⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪ 多 |
ゴア表現 | 少 ☠⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪ 多 |
・ボリューム:8人分のストーリー×4章と充分。
・難易度:敵のHPがかなり高めに設定されている。
以下にダウンを効率良く取れるかが鍵
・セクシーな表現:プリムロゼの章で匂わせる文字表現が少し出る程度。
・ゴア表現:ほぼなし。
レビュアーのプレイ状況
プレイしたバージョン | Switch版 パッケージ |
プレイした時期 | 2018年7月~8月(発売日購入) |
プレイ時間 | 50時間 |
プレイ状況 | 本編クリア。裏ボス撃破。 |
総合評価
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」の良かった点
行動順を管理し敵をダウンさせる戦略性の高い戦闘
このゲームで一番気に入ったポイントは戦略性の高い戦闘!
敵に設定された弱点を規定の回数攻撃すればダウンが取れて、
行動不能&防御力低下で一気にダメージを与えることができます。
それに加えて「BP」という概念が更に面白くさせています!
基本的にターン毎に1貯まりますが、消費して3段階まで攻撃を強化(ブースト)できます。
通常攻撃を複数回にするのもよし、魔法の火力を底上げするのもよし、味方の強化ターンを延長するのもよし。
ダウン時にブーストを掛けた強力技を叩き込むと物凄いダメージを与えられます!
リソース管理が非常に楽しいコマンドバトルでした。
戦闘は総じてテンポもよく新しさを感じられたので”レトロ”という雰囲気は感じずきちんと進化したゲームでした!
魅力的なキャラクターとテンポの良いストーリー
このゲームは「O・C・T・O・P・A・T・H」をイニシャルに持つ8人全員が主人公!
その中でメインの主人公を決めるんですがどのキャラクターも魅力的で迷います。
各キャラクターそれぞれで起承転結の4章に分かれたストーリーが展開されますが、
各章1時間ほどで終わるもののテンポよく特色ある物語が紡がれます。
長さ的に「もう1章!」とついなっちゃいますね笑
メインジョブ・サブジョブを活かしたキャラ育成
メインキャラクターはそれぞれ”ジョブ(職業)”が設定されていますが、
ストーリーを進めると”サブジョブ”という2つ目の職業につくことができます!
しかもサブジョブ同士の重複はできないので組み合わせに頭を悩ませますがこれが楽しい!
装備できる武器種を増やすか魔法系に特化するかなど多彩に育成できます。
その上でパーティ内でのバランスも取らなきゃダメですからね。
あとは各ジョブを鍛えることで「サポートアビリティ」という特性を習得できるのですが、
これはジョブから離れても使えるので組み合わせは無限大!
1人4つしか付けれないので取捨選択が楽しかったです。
進化した”HD-2D”グラフィック
このゲームのグラフィックは決して古臭くないです!
「古き良き」を謳う作品は最近多いですが正直コストカットにしか見えないものもありました。
このゲームは「ファイナルファンタジーVI」や「クロノ・トリガー」のようなドット絵の到達点から
現代の水準までドット絵を進化させた作品です。
”HD-2D”という表現は伊達じゃない。
水や雪の表現はまさに現代水準。
カメラのぼかしみたいな表現も多用され素晴らしかったです。
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」の気になった点
ストーリー上でのキャラクター間の絡みが皆無
このゲームのストーリーは8人の話が個別に繰り広げられますが、
キャラクター間での絡みは全くと言っていいほどありません。
「なぜ一緒に旅をしているのか」という理由がまったくない状況は流石に不自然。
ストーリー上”明らかに1人でないと成立しない状況”も多発するため違和感が大きかったです。
ただ一緒に戦闘するだけの要員だと感じてしまいました。
一応合間に「パーティチャット」という会話は挿入されこそしますがとってつけた感がありましたね。
いわゆる”群像劇”を求めていただけにそこはとても残念。
誰からでもどこからでも進められる系のゲームって、裏を返せばストーリー練り込めないんで個人的にそこは苦手ですね。
キャラクターの入れ替えが不便
このゲームのパーティ人数は4人ですが入れ替えがとにかく不便!
まずメインの主人公はクリアするまで外すことができません。
固有のスキルの便利さに差があり正直スタメン固定するのが辛いキャラクターもいます。
ストーリー進行上問題にならないんでいつでも変えたかった。
また控えメンバーには経験値は入らず入れ替えも酒場のみと古臭さが目立ちました。
ジョブ重複できない関係でサポートアビリティ取るためだけの転職でも該当キャラは装備ごと職を外されます。
控えのメンバーは一旦スタメンにしないとジョブも変えられず、装備管理と合わせて煩雑すぎました。
ストーリー展開とダンジョンが単調
8人×4章という形式のためかストーリーの骨格もダンジョンも基本同じで単調でした。
どのストーリーでも「街でなにか起きる」→「ダンジョンに行く」→「ボスを倒す」のワンパターン。
テイストは違えどひたすら同じことをやってる印象でした。
どこでも行けちゃう関係上往年のRPGではおなじみでテンションが上がる乗り物もなかったですしね。
ダンジョンもいわゆるギミックはまったくなく宝箱が点在しているだけ。
流石に序盤以外は色々あるだろうと思っていましたが、寄り道用のダンジョンも含め皆無でした。
確かにダンジョンの数自体は多いんですが、ギミックもない通り道だけの数があっても正直…と思いました。
街での個別行動の作業性が強い
キャラクターの特性として「盗む」でアイテムを取る、「聞き出す」で情報を得るなどがありますが、
その操作があまりにも作業性が強かったです。
確かに確率の低い武器を手に入れて嬉しいと言うのはありますが結局はリセマラの産物。
該当するNPCの数も多すぎてどの街についてもそればっかやるのは正直だるかった。
決して強制されているわけではないけど、やらないとものすごく損した気になるしパーティも変えなきゃいけないし。
個人的にはかなりテンポを削いでいると感じました
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」がオススメできる人/オススメできない人
こんな人には特におススメ。
・90年代の王道JRPG好き。
・コマンドバトルが好きな人。
・育成要素が好きな人
こんな人にはおススメできない。
・壮大なストーリーを求める人
・ランダムエンカウントが嫌いな人
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」ファンにオススメするゲーム
ラジアントヒストリア
ターン制コマンドバトルとしては変わったシステムを採用しているけど秀逸な出来!古き良き王道JRPGのテイストも存分に入っています。
ペルソナ5
弱点をつくことに重きをおいたコマンドRPGの進化系。中世ファンタジー風のRPGしかやっていない人も是非現代的RPGに触れてみてください!
「オクトパストラベラー(Octopath Traveler)」レビュー、まとめ
もともと「珍しいSwitch独占ソフトだし買うか」くらいな気持ちでいたソフトだったんですが、単に古き良きじゃなくてきちんと進化したコマンドRPGをプレイできてとても楽しかったです!
正直キャラ同士の絡みには不満も残りますが、個々のストーリーは心に残るものも多かったですし。メインストーリーをより強化した新作が出たらまたやりたいと思わせる作品でした。